【著 藤原麻里菜】無駄なことを続けるために 感想
ブログを始めたことをきっかけにTwitterもブログ用のアカウントを作った。そこでは主にブログ界隈の人をメインにフォローしているのだけど、今まで会ったことないタイプの人が多くいて、とても面白い。
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基本的に色んなことに挑戦するのは素敵なことだと思うし、新しいことを生み出そうとする人はむしろ好きで、どんどんやろうぜウェイのスタンスなんだけど、いまいち彼らが何をしているのか、しようとしているのか分からなかった。
そんな中で、一際異才を放っていたのが藤原さん。
「無駄づくり」
突出して何をしているのか分からなかったが、これまでにないものを自ら創出し、配信している点において、上述の人達とは明らかに違ったものを感じていて、ずっと気になっていた。
そんな彼女が最近本を出したようなので読みました。
おそらく社会には役に立たないであろうものを作り続ける彼女。しかし、"無駄なものを作る"という行為は、彼女の人生においては非常に重要な意義を持つ。鬱屈とした感情を昇華することができるためだ。
この気持ちはよく分かる。軽い運動や本を読んだりすることで、モヤモヤしていた気持ちが晴れるのを経験したことがある。
仕事終わりの一杯、甘いものを食べる、好きな音楽を聴く、アイドルの追っかけ。誰にでもあると思う。
彼女にとってはそれが無駄づくり。
せずにはいられない
これを中心に人生をデザインする。
好きなことで生きていくといえば、どこかキラキラしたイメージがあるが、決して生易しいものではなく、アスファルトの地面をスコップで掘るような、あるいは出口の分からない暗いトンネルをひたすら歩き続けるような途方もなさが感じられる。
生活していくためにどう稼ぐか?という問題に対して、泥臭くて血生臭い、でも真実味溢れる戦略が描かれていて学ぶことも多い。
ブルーオーシャン?レッドオーシャン?そんな事より自分がやりたい事をどうしたら続けられるか考えよう。モーゼが如く海を切り開き道を作ってきた彼女のスタイルが感じられます。
「見せる」
第3章では作品の見せ方について徹底的に語られている。
ここに趣味の領域からビジネスへの転換が見られる。自分の鬱屈とした感情を晴らすための無駄づくりで生きていく、稼いでいくためにはどうするべきか。
どのようにしたら作品を見てもらえるか、彼女の試行錯誤の様子と工夫が凝縮されている。
「無駄づくり」の部分を自分の好きなもの、あるいは挑戦したいことに置き換えて読んでみると、より学ぶことが多いように思う。
無駄づくりをやめてしまったら、私はどうなるのだろうか。
この自問が彼女の原動力となっている。
どんなに面白いアイディアでも、作り始めないとただの空想だ。どんなに無駄なものでも、世の中に生み出さないと無駄以下だ。
悟る。
(批判的なコメントに対して) つまらないという理由がユーザーを怒らせる一番の要因としてあった。
相手を変えるのではなく、自分を変えるという結論に行き着く。批判を冷静に分析する重要さを教えてくれる。
私もグラビアアイドルの2ちゃんねるに、アンチとして書き込みをしていたので、何も言えない。
過去の自分についても赤裸々に語っている。
お正月休みのお供には「無駄なことを続けるために」が、ぴったりらしいです。https://t.co/uTBLaq2nNw
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) 2018年12月31日
のようです。
現場からは以上です。